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閑話 第11話 愛してる

last update 최신 업데이트: 2025-07-22 12:05:07

 何よりも結城の野郎が人は数人しか……とか言ってたくせに後からなだれ込んできたのは数十人規模で俺と村上が唖然とする中、物的証拠などをあらかた回収して持ち運んで行ったり犯人を連行していったりと素早く短時間のうちに片付いてしまったのだ。その後から遅れてウチの捜査員が到着した時には結城を残してその人たちも姿を消していた。

 まぁ、そのモノがウチの署に大量に届いたと連絡が入った時にはかなり驚いたが、結城が言っていた「ただの連れ」って言葉は嘘じゃなかったって事だ。

 アイツには感謝しかない。

――あれ? でもこれってあの約束が……。

 なんて考えてうろたえたが、この後の事務処理的な事を考えてたらすっかり忘れてしまっていた。俺の足の痛みと共に。

「「「カンパーイ!!」」」

 ウチの班のメンバーだけが集まったささやかな慰労会が俺の行きつけの居酒屋で行われている。なんだかんだといいながらも、勝手な行動に走り気味の俺についてきてくれた事に感謝の気持ちを込めて開いたこの飲み会に、は俺も含めて七名が参加している。村上は諸事情が有るからと遅れてくるらしいのだが、その代わりというかなぜか乾杯の前から結城の姿があった。

「おい結城!!」

「どうした? 飲まんのか?」

「てか何故にお前がここにいる!!」

 何を言っている? というような顔をして俺の事を見る結城。

「なぜって……呼ばれたからな」

「なに!? 誰に!? 俺は呼んでないぞ!?」

 俺達の話を横で聞いていた同僚たちはそこにいるのがさも自然な事のように、結城に対して普通に話をしたりお酌をしたり、時には少し仕事の内情などを聞いているヤツもいたけど、意外にも盛り上がりを見せて俺と結城の会話を途中で途切れさせた。何か不自然だなぁって思いながらも、その場がしらける事もなく皆が楽しく飲んだり食べたりしているのでひとまずは安心して俺も飲むピッチを少しだけ上げることにした。

 俺だけがこの盛り上がりに乗り遅れるわけに
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